コミックマーケット準備会、C98代替イベント「エアコミケ」の開催を発表

 コミックマーケット準備会(本部:東京都世田谷区)は4/10、「『がんばろう同人』プロジェクト」と題するWebサイトを開設し、その中で「エアコミケ」の開催を公表しました。

がんばろう同人!
https://www.comiket.co.jp/info-a/C98/GanbarouDoujin.html

 COVID-19(通称新型コロナ)の蔓延に伴い、5月の連休中に予定されていた「コミックマーケット98」が中止に追い込まれたことの、代替措置の一環です。

>東京ビッグサイトでの同人誌展示即売会というリアルなイベントとしてのコミックマーケット98は中止となりましたが、その「コミックマーケット98」という証を残すべく、「がんばろう同人」プロジェクトの一環として、コミックマーケット準備会としても「エアコミケ」企画を実施します。

 とらのあな・メロンブックスといった同人誌ショップや、DLSite・BOOKWALKER・DMMFANZAなどの電子書籍配信業者が協賛しています。

 また、BOOKWALKERが「コミックマーケット98カタログ冊子版 電子書籍版」の配信を発表しています。

(※他の電子書籍阪神サイトでも扱うかは、現時点では不明です)

 コミックマーケット、略称コミケは、通常8月と12月に東京都江東区の東京ビッグサイトで行われるのですが、2020年は東京五輪が東京ビッグサイトをメディアセンターとして使用する事になったため、大揉めにモメた挙げ句「夏コミ」を5月の連休中に開催することになりました。

 ところが、年が明けてCOVID-19の世界的蔓延が始まり、オタク関連も含めて人の多く集まるイベントは軒並み自粛、という流れを受けて、コミックマーケット98も(東京ビッグサイトでは)中止、ということになってしまいました。

 ちなみに、このイベント自粛の流れは、同じオタク関連産業であるブシロードが自社関連イベントをいち早く延期・中止して先鞭をつけています。
 補償の担保も無しに中止の流れを作ったことに批判の声もあるようですが、「開催強行して感染蔓延リスクに手を貸す」という最悪の事態は回避出来たことは、特筆しておきます。

 ただ、本来「休業協力と補償はセット」です。

 自民党政権も、共産・立民等の野党の強い要求を受けて、4月第2週になってようやく厳しい条件付きで最大200万円の「給付金」支給を決めましたが、「自粛に対する補償は絶対しない」というスタンスは変わっていません

 コミックマーケット準備会は「営利事業者」では無い為、この給付金が受け取れるかは不明です。(おそらく不可能。)
 その為、「事業者」である同人誌ショップや電子書籍配信会社と手を組む形をとって今回の「エアコミケ」開催を決めた、という経緯もあるのでは無いでしょうか。

 この自民党政権の姿勢は、独自の補償を決めた東京都と緊急事態宣言の出た他の関東の県との補償問題を巡る対立まで引き起こしています。

 また、わざわざ書かなくてもネットでもTVでも取り上げられ左右問わず大ブーイングを浴びているので読者諸氏もご存知だと思いますが、個人向け現金給付にも全く以て意味不明な給付条件がつけられています

 その手続きの煩雑さに、窓口となる市役所職員からは早くも不満の声が出ている、との市議のツイートもあります。

 この問題は、感染蔓延が収束したらきっちり落とし前をつけなければいけません。


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