>兵庫県教育委員会は2022年度から、県立高校(特別支援学校を含む)の新入生にタブレット端末を原則として自費で購入するよう求めることを決めた。コロナ禍により義務教育でオンライン授業などが進み、高校でも継続させるため。20年度中に小中学校では国の補助金などで「1人1台」が実現するが、高校については国の方針が示されず、補助金もない。端末は数万円するため、家庭にある端末の利用を認めるかなど各校で判断する。
>県教委によると、コロナ禍でICT(情報通信技術)の活用が加速。県教委は2万台の端末を公費で購入して県立学校に配布し、校内の無線LANも整備した。保護者らが端末を買えば、生徒が家庭でも使えるため、今夏ごろから校長会で自費購入の方針を伝えていた。購入費として7万円を借りられる奨学金制度も20年度に新設された。
>県教委の担当者は「タブレット端末は文房具と一緒で、各自で所有・活用する物になっている。高校でもICT教育を続けたい」としている。
文房具だというのなら、端末は自分で好きなものを選べないといけませんよね? 「鉛筆はトンボに限る」なんてルールがもし今あったら、大炎上ですよね。昭和時代の頃は知らんけど。
タブレット端末はAndroidOS使用の廉価モデルでも、新品なら安くても2万円するわけです。タブレット端末を学校指定で特定のメーカーのモノを全員強制購入にしたら、独占禁止法に抵触する可能性すら出てきますよ。
じゃあ、自由購入にしたらどういう問題が起きるかというと。
こうなります。
タブレット端末つったってAndroidとiPadとWindowsでは操作性もかなり違うし当然アプリの互換性は無いんだけど、電子教材は全部Webベースで統一するの?調達の範囲狭まる事によるコスト増考えたら県予算で生徒に配る方が安上がりだと思うんだけど。まあそういう現場の事全然わからん奴が決めてんだろな
— 死せるスタァライトおじさんの病み垢 (@sinioji) September 17, 2020
もしかして、もしかして、「タブレット端末のアプリは1つ作ればどの端末でも動く」とか、そういうとんでもない勘違いしてないですよね? 兵庫県教育委員会。
ちなみに、言うまでも無い事だとは思いますが、Webベースで電子教材作れば、当然の事ながら、タブレット端末とは別にWebサーバをどこかに用意しないといけません。インターネットに繋がる形で。いや、イントラじゃ駄目ですよ? 自宅に帰ってからどうやって学校のローカルネットに接続するんですか。いや、技術的にはできますよ、できますけど、そんな知識がある生徒は間違いなくサーバハッキングしますよ。
Webベースで電子教材アプリケーションの開発が出来てWebサーバも要して運用も請け負える。そういう業者の電子教材しか使えんくなるわけですよ。
Webアプリって基本的に処理が重いから、型落ちのスペック低いタブレット端末だと、ちゃんと動く保証も無いですし。
こういった諸問題を予め回避する為には、学校(県)の予算でそれなりの端末を全員分購入して、支給なり貸与すれば良いんです。その方がよぉっぽど安上がりで問題も少ないんです。
…この程度のことを助言できる人、兵庫県庁にも出入り業者にもいないんですかね?