「GoToイート」開始も不安消えぬ飲食業界重い「送客手数料」負担、広がる困惑【毎日】


「GoToイート」開始も不安消えぬ飲食業界重い「送客手数料」負担、広がる困惑
毎日新聞 2020年9月30日
https://mainichi.jp/articles/20200930/k00/00m/010/139000c

>新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた飲食店を支援する政府の「GoToイートキャンペーン」事業が10月から本格的に始まる。グルメサイトなどを通じて飲食店を予約するとポイントが還元される「オンライン飲食予約」と、国が販売額の25%を負担して発行される「プレミアム付き食事券」の2本立てだが、事業恩恵を受けるはずの飲食業界からは前者について、不安の声が出ている。
>イート事業は農水省が所管しており、「オンライン予約」と「プレミアム付き食事券」の2種類がある。だが、「オンライン」のほうは当初、農水省はタッチしていなかった。
>一連の「GoToキャンペーン」はそもそも、官邸の肝いりのコロナ対策だ。現在は「イート」は農水省、「トラベル」は国土交通省、「イベント・商店街」は経産省と所管が分かれて実施するが、もともとは官邸主導で企画され、経産省が一括で担当していた。
>しかし、経産省が手がけていた「持続化給付金事業」について、実態の不透明な一般社団法人が受託し、さらにその大部分を広告大手の電通に再委託していた問題が浮上。これを受けて、三つの省で分割しての実施となったという。
>農水省の担当者によると、「オンライン予約」に関しては、制度設計がほぼ固まっていて口を挟む余地がなかったという。だが同省は「オンライン予約に合わない業態の飲食店もある」と主張し、その結果プレミアム付き食事券が追加された。予算としては、「オンライン」と「食事券」それぞれ767億円の同額で決着した。
>かくして、経産省由来のオンライン方式と、農水省発案の食事券方式という異なるものをクリップで留めたような仕組みになった。「利用者に選択肢を用意した」といえば聞こえはいいが、少々わかりにくさが残る。
>この「政府内部の事情」によって影響を受けそうなのが飲食業界だ。
>飲食店がグルメサイトに店舗情報を載せたり予約サービスを使ったりするには、まず、サイトに対して「掲載料」を支払う必要がある(最小限の掲載なら無料のサイトもある)。そして実際に予約が入った場合は、店側がさらに成功報酬としてサイト側へ手数料を支払う。これが「送客手数料」と呼ばれているものだ。
農水省によると、イート事業での送客手数料は、「ぐるなび」は昼50円、夜200円、「食べログ」は昼100円、夜200円、「ホットペッパーグルメ」は昼50円、夜200円と、従来と同水準を定めている

 グルメサイトというと、近年追加手数料を払わないとランクを下げるだの何だので飲食店とのトラブルが頻発して問題になっているところです。10年くらい前には口コミ偽装事件なんてのもありましたし。
 オンライン方式だと、そんなうさんくさいサイトを使わないといけないわけです。

 実際、登録状況はどのようになっているでしょうか。
「ラブライブ!サンシャイン」の聖地で鰺の干物が有名な、静岡県沼津市の様子を見てみましょう。
(※https://map.goto.jata-net.or.jpによる、10/2 17時現在)
沼津市内浦
沼津市街地
 飲食店、殆ど登録されていません。ちなみに無いわけじゃない、店自体はいっぱいあります。

 ちなみに、Gotoトラベルで配布される地域振興券…じゃなかった地域クーポンも、飲食店の場合は「GoToイート」に登録している事が必須要件となっています。
 宿に泊まって地域クーポンもらっても、お昼代は自分で出さないといけないわけですね。

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