揺らぐキャッシュレス 不正引き出し被害拡大 「ドコモ」問題から浮かんだ弱点
毎日新聞2020年9月16日 22時21分
https://mainichi.jp/articles/20200916/k00/00m/020/330000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20200917
>ドコモの「ドコモ口座」が発端となり、キャッシュレス決済を巡る不正出金の問題が広がっている。ゆうちょ銀行が16日に公表した総額約1800万円の被害に関係したキャッシュレス事業者は、ドコモ以外に5社あった。キャッシュレス決済を使っていなくても不正出金は可能で、被害は更に発覚する可能性がある。
>「(キャッシュレス決済事業者とは)これからも連携していきたいが、今後はセキュリティーを強化しなければならないと痛感している」。ゆうちょ銀行の田中進副社長は16日、緊急記者会見を開いて金融機関としての対応に甘さがあったことを認めた。
>当初は「ドコモの問題」とされていた一連の不正出金問題。ゆうちょ銀行で他のキャッシュレス決済に関連する不正な引き出しが判明したことは、セキュリティーの甘い金融機関に預貯金口座を持つ人が誰でも被害に遭う恐れがあると浮き彫りにした。
>一連の不正では、何者かがまず口座番号や暗証番号などの情報を不正に入手。ドコモ口座などセキュリティーの甘い決済事業者のサービスを利用して、銀行口座から入金(チャージ)する方法で現金を引き出す手口。
ドコモを擁護するわけではないのですが。金融・決済のセキュリティの甘さは、この件に限った話では無いのですよね。
一部通販事業者が未だに使っている「銀行振込」なんて、カナ氏名と金額以外に確認手段が無いですからね。セキュリティもヘッタクレも無い。だから詐欺集団は未だに銀行振込を使うんですよ。
「基本的には現金の方が危険」という事は、頭に叩き込んでおかないといけません。今回だって、ドコモが介在していたからこそむしろ問題が顕在化したし救済の余地もあったとすら言えるわけで。