モバイル回線に接続したスマートフォンで遠隔制御可能な水上ドローンの開発―七 尾湾で実用化に向けた実証実験を開始―【日本の研究.com】


モバイル回線に接続したスマートフォンで遠隔制御可能な水上ドローンの開発―七尾湾で実用化に向けた実証実験を開始―
プレスリリース 掲載日:2020.11.20
大阪府立大学
https://research-er.jp/articles/view/94149

>モバイル回線に接続したスマートフォンでの遠隔制御と、長時間使用が可能な水素燃料電池を搭載した水上ドローンを、日本海工株式会社の協力のもと開発しました。実用化に向け、>石川県七尾湾で、4G
>に接続した水上ドローンの遠隔操作性評価と、水素燃料電池を搭載する水上ドローンの安全性や運用性、性能面での評価・検証の実証実験を開始しました。

>総合研究所と大阪府立大学は、ロボット技術の活用による漁業の効率化や、沿岸部の海洋環境推定などのデータ分析に必要となる広域な海洋環境データ収集の省人省力化を目的として、スマートフォンでの遠隔制御と長時間使用が可能な水素燃料電池を搭載した水上ドローンを開発し、実証実験を開始します。

>水上ドローン四胴型自動航行船「ロボセン」
>は海面・内水面を利用した養殖場等の現場で活用するツールとして生み出されました。水上ドローンの主な機能は大阪府立大学にて特許を保有したものです。大阪府立大学養殖場高度化推進研究センター注
>では水上ドローンのユースケースとして養殖場内の高密度・高頻度自動水質計測を実施しています。この度の実証実験により、スマートフォンによるモニタリングや現在のリチウムイオン電池から燃料電池による航行試験も実施されます。

>水上ドローンは四つの船体を有し、各船体を独立的に制御することで船体の定点保持や急旋回といった特徴的な動作が可能です。水上ドローンは航行時と海洋環境データの測定時で異なる形態を有し、用途に応じた選択が可能です。また、従来の単胴船に比べ横波などによる転覆の危険性も低く、自律航行する際の安全性も考慮した設計となっています。

>水素燃料電池の概要
>水上ドローンに搭載する水素燃料電池は飛行ドローン向け製品を採用しました。小型・軽量ながら最大連続出力
>の性能があり、水上ドローンへ十分な電力を供給することが可能です。水素ガスボンベにはカーボン
>容器を採用することで軽量化を図り、同重量のリチウムイオン電池の
>倍以上の電力を貯蔵できます。
>今回、搭載した水素燃料電池と水素ガスボンベのシステム重量は約
>10kgケース重量除く
>でありながら、4kWh
>に相当する電力を貯蔵できます。リチウムイオン電池の場合、4kWh
>となり、水素燃料電池システムの約
>倍の重量となります。

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