岐路に立つ2.5次元日本人

 COVID-19騒動の煽りで、2.5次元ミュージカルをはじめとする舞台系エンターテイメントが相次いで中止・延期に追い込まれています。

 少女☆歌劇レヴュースタァライトやラブライブ、バンドリといった、特に10代20代に人気のあるコンテンツを提供しているブシロードも、5月以降の行く末が不透明なままの状態に置かれています。

(※この文章書いてる最中に、GWコミケ中止の速報も入ってきました。)

 2月の段階で、感染拡大防止の為率先してイベントの中止・延期を決めたブシロードの創業者・木谷高明氏ですが。

 キレてる相手が政府なのか東京都なのかK-1なのかラブライバーなのかはわかりませんが。
 政府の対応に不満を持っている事は間違いないようです。

 これは木谷氏に限らず舞台関係者に共通していることで、”自粛”協力への損失補填を求める声が大きくなっています。
 

 ちなみに、自民党政権が現状出している支援策は、
・フリーランス俳優へは1日4100円の補填
・イベント会社には日本政策投資銀行を通じた貸出
を用意しているだけです。

 これ以降は、和牛商品券とか誰が考えてもバカとしか言えない話しか出てきていません。

ところで、2.5次元ミュージカルとは何なのか

 Wikipediaには
2.5次元ミュージカル(2.5じげんミュージカル)は、漫画やアニメ、ゲームなどを原作・原案とした舞台芸術(主にミュージカル形式)の一つ[1][2]。なお、「2.5次元ミュージカル」は、一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会が管理する登録商標である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/2.5%E6%AC%A1%E5%85%83%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB

 とあります。
 オタクの世界では、現実に実在する人間や物体を「3次元」(現在の宇宙空間は3次元である為)と称し、それに対して漫画やアニメなどの、平面上で表現される創作物やその登場人物を「2次元」と呼称します。
 一頃よく聞かれた「2次元美少女」というのも、ここから来たものです。

 2.5次元ミュージカルは、2次元創作物を原作としながらも、舞台上では実在する(3次元の)俳優が演技をする為、「2.5次元」と呼ばれるようになったようです。
 フラクタル数学を少しでもかじった身からすると「ふざけんな」と言いたくなる呼び方ですが、既に商標登録されてしまっているので法的には抗いようがありません。

 「テニミュ」(少年ジャンプ連載の漫画「テニスの王子様」を原作としたミュージカル)が女性オタクに大ヒットして事で有名になった為、2.5次元ミュージカルも女性向けの印象が強いですが、近年は(当サイトでもしばしば取り上げている)少女☆歌劇レヴュースタァライトのように男性受けするものも出てきています。

 演者には声優と俳優を兼ねる高度な技能が要求される為、代々木アニメーション学院のように専門の課程を設けて舞台俳優を育成している専門学校もあります。

 そうした、いわば最先端の日本文化が、今苦境に立たされているわけです。

 ちなみに、先述の少女歌劇レヴュースタァライトの延期扱いになった地方公演は、ネット配信という形でファン対策が行われています。 

 WHOが警告しているように、若い人は何もしなければ、フラフラと外に出てしまいます。
(※ヒキコモリは氷河期世代の特徴です。)

  
 家にプレステがあればいいんですけどね。

 何もしないどころかいらんことばかりする自民党政権よりも、民間の方が動いている感すらあります。

 2次元と3次元の間を彷徨う民達にも、選択の時が迫られています。


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