欠航時や災害時に大神島の住民へ物資を届けたい-。宮古島市平良島尻にある「島尻パーントゥ購買店」を営む邊土名清志さん
【沖縄タイムス】
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/682209
>欠航時や災害時に大神島の住民へ物資を届けたい-。宮古島市平良島尻にある「島尻パーントゥ購買店」を営む邊土名清志さん(54)は、宮古島の離島で唯一、橋の架かっていない大神島に、緊急時や欠航時にドローンを使って物資を輸送したいと意欲を燃やしている。
>昨年4月、邊土名さんは島尻自治会から購買店の運営を譲り受けた。店の近くにある島尻漁港と大神島までの距離は約4キロ。1日4~5便往復している連絡船「スマヌかりゆす」に乗って、人々は大神島と宮古島を行き来している。
>大神島には商店がないため、邊土名さんの店で日用品を買って帰る人も多い。だが悪天候で連絡船が欠航することもあり、また高齢者が多い住民の中には買い物に行きたくてもなかなか島外へ出掛けられない人もいる。そこで「ドローンを活用して、大神島へ物資を届けられないか」と考えるようになったという。
>昨年8月から約7カ月、宮古島市内で開かれた国の人材育成事業に参加し、ドローン活用を含めた事業案をプレゼンテーション。ドローン協会沖縄支部を通して、ドローンを飛ばすには資格や許可が必要なことなどを学んだ後、同協会らと「宮古島ドローン企画」を立ち上げ、実現に向け動きだした。
>23日の協議では、実証実験の際に機材を提供する琉球放送の担当者も交じえ、今後の計画内容を話し合う。実験が実施できれば、ドローンで荷物を運び4キロの距離を往復できるかを確かめるという。「運べる荷物の重さや飛行距離、悪天候時の強風に耐えられるかも確認したい」と邊土名さん。
>計画が実現すれば、欠航時や災害時に食料などの生活必需品を届けるだけでなく、医療機関から薬などの配達依頼があれば、率先して受けたいと話す。「私も薬を服用しており、大切さを実感している。医療機関との調整は必要だと思うが、人の命が懸かっているのでぜひ実現したい」と思いは熱い。
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