安倍晋三後援会が山口4区の有権者を招いてホテルニューオータニで実施した「桜を見る会」前夜パーティの件を、改めてまとめておきます。
・安倍晋三(山口4区選出)が、地元有権者を「桜を見る会」に招待した
・山口4区民の宿泊場所はミシュランガイドで四つ星がつくホテルである、ホテルニューオータニだった
・ホテルニューオータニにて、前日に会食パーティが開かれた。会費は5千円
・だがホテルニューオータニの会食パーティは、一番安くても一人1万1千円から。4つ星ホテルなので当然の値段、値下げはあり得ない
・差額の6千円を誰かがかぶっている
そこで、誰が負担したかで2つのパターンに分かれる
1.ホテルニューオータニが5千円で提供している場合
通常1万1千円の会食費を5千円で提供しているので、差額の6千円×人数分を、安倍晋三後援会に利益供与したことになる。
この場合、安倍晋三後援会は政治資金規制法に基づき政治資金趣旨報告書にこの利益供与分を記載しなければならない。が、実際に公開されている報告書にはその記載はない。
→政治資金規制法違反。
2.安倍晋三後援会が差額6千円を負担した場合
安倍晋三が選挙区民に対して6千円の利益供与をしたことになる。
→公職選挙法違反。
尚、ホテルニューオータニの会食費が高いのはサービス料や4つ星ホテルクラスの品格・ブランド料が主な要因であって、食事の内容がそこまで大きく寄与しているわけではない。会食で出たメニューがすべてからあげであったとしても、5千円にはなり得ない。
ちなみに、菅官房長官が大好きなホテルニューオータニのパンケーキは3千円するが、これも同様である。