脱・東京加速の実態 コロナ禍で地方永住は本当に進んでいるのか?【毎日】


>NEWS:“脱・東京“加速の実態 コロナ禍で地方永住は本当に進んでいるのか?「お金のかけ方が家の外から“中”へ」

毎日 2021年1月21日
https://mainichi.jp/articles/20210121/orc/00m/200/019000c

>東京在住者が地方に戸建てを建てる件数は倍増している(画像提供:スウェーデンハウス)

>先ごろ発表された『住みたい都道府県ランキング2020』(ダイヤモンド調べ)で、前年度1位の東京都が2位に陥落。コロナ禍でリモートワークがスタンダードとなりつつある中、“必ずしも都市部に住む必要はない”という考え方が加速傾向に。3位にランクインした北海道や、順位が上がった沖縄、長野など、自然豊かな場所が人気のようだが、果たして実際に地方への移住は増えているのか? 全国で輸入住宅・注文住宅を展開しているハウスメーカー・スウェーデンハウスに、昨今の実情と変化を聞いた。

>■北海道を筆頭に自然豊かな土地が人気 今まで“憧れ”で終わっていた夢が“現実”に
>2020年5月、東京都で転出者数が転入者数を上回る初の“転出超過”を記録した。6月は一度転入超過が戻ったものの、7月以降は再び5ヵ月連続で転出増加が続いている。専門家は、企業や大学のリモート化が進んだことで、東京一極集中に是正の動きが見られた結果と分析。『住みたい都道府県ランキング2020』でも、前年度1位だった東京都は2位に陥落する結果に。スウェーデンハウスでは、北海道で展開している物件の契約数が増加したという。

>同社が月1ペースで行っている移住説明会も、最初の緊急事態宣言が解除された昨年6月頃から盛況に。それまで参加者は1日2~3組ということもあったが、2020年は毎回超満員が続いたそう。
>「約30年間、販売している場所も、プロモーションも変わらないのに、お客様の反応が違うのを肌で感じました。地方に夢を馳せている方の多さに、驚きもありましたね」
>同ランキングで3位にランクインした北海道は、『都道府県魅力度ランキング2020』で、12年連続の1位をキープ。今まで“憧れはあるけれど、実際には無理”とあきらめていた移住が、現実味を帯びた年になったと言えそうだ。
>東京以外でも、大阪や愛知といった都市部が順位を落とした中、長野や沖縄、香川など自然に囲まれた地域が一気に順位を上げた。スウェーデンハウスでも、東京在住者が地方に戸建てを建てる件数が、2倍ほどに膨らんだという。
>「テレワークできる環境が整いつつあり、今後もその傾向は進むと思われます。会社に縛られずに仕事をできるスタイルが増えていけば、これからも地方の戸建て需要は間違いなく増加していくと思います」

>「出社回数が減ることで、交通の便は多少悪くてもいいというお客様が増え、土地の検討範囲が郊外へと広がっています。郊外なら土地の価格が抑えられますし、家そのものにかけられる予算が増えるという大きなメリットがあります」
>実際に同社の千葉支店では、前年度0件だった東京都内から千葉県への移住実績が、2020年は11件に。広い庭があったり、車2台の駐車スペースがとれる戸建てなど、東京では叶わないマイホームの需要が大きく増加している。
>こうした傾向の背景には、コロナ禍で家族と過ごす時間が増えたことで、家での在り方が見直されたことが挙げられる。

>地方移住には、もちろんデメリットもある。特に東京など都心から移る際は、ある程度の利便性も視野に入れる必要がありそうだ。
>「東京に比べるとやはり不便な部分は多いですから、いきなり山奥に行くのではなく、そこそこ生活ができる場所を選ばないとギブアップしてしまうことになります。万が一の時の医療体制も含め、今の生活をある程度保ちつつ、理想の生活が描ける場所を選ぶといいのではないでしょうか」
>また、地域のコミュニティに馴染めるかイメージするのも重要なポイントだという。都心と違い、深い近所付き合いや地方独特のルールがある場所も。慣れない環境でストレスにならぬよう、あらかじめ視野に入れて家選びをする必要がありそうだ。同じ世代が住んでいたり、地域に根付いたルールがあまりないなど、やはり“そこそこの田舎”を選ぶのが一つの方法と言えよう。


 地方移住がその地元の雇用に繋がっていけばいいのですが。
 それに失敗してインフラは東京頼みという状態が続けば、「郊外でテレワークできて家を建てられる上流階級」と「東京でテレワークできない業務に従事する下層階級」の格差が今後どんどん広がっていくのかもしれません。


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