>東日本とJR西日本が、終電最終電車時刻の繰り上げを社長記者会見で相次いで発表した。
>JR西日本は8月26日、近畿エリアの主要線区で10~30分程度、終電の時刻を繰り上げ、約50本の運行を削減すると表明。JR東日本も9月3日、終電の時刻を30分ほど繰り上げ、終着駅への到着を深夜1時ごろまでにすると発表した。対象の東京100キロ圏には高崎(群馬県)、水戸(茨城県)、熱海(静岡県)も含まれる。
>いずれも2021年春のダイヤ改正を機に実施される見込みだ。
>横浜、さいたま、千葉あたりまでの東京近郊の終電は、深夜0~1時台まで走るのが一般的となって久しい。
>ここまで継続・拡大し、浸透した終電のネットワークを縮小するのだから、単なるダイヤ改正にとどまらない、方針の大転換と言える。猪瀬直樹・元東京都知事が東京の24時間化を唱え、渋谷―六本木間で都バスの24時間運行を始めたのが13年12月。運行はごく短期間の試験で終了したが、わずか7年ほど前の話である。
>東西のJRが終電時刻を繰り上げる理由は一つではない。複数の事情が重なって今回の判断に至ったことは、両社の発表からもうかがえる。
>まず大きかったのが新型コロナウイルス感…