琵琶湖の北湖底5地点でほぼ酸素なし1979年の調査開始以降初滋賀県【毎日】


琵琶湖の北湖底5地点でほぼ酸素なし 1979年の調査開始以降初 滋賀県

毎日新聞2020年10月10日 11時00分
https://mainichi.jp/articles/20201010/k00/00m/040/057000c

>滋賀県は9日、琵琶湖の北湖の水深90メートルにおける底層溶存酸素(底層DO)が、9月30日に調査した7地点中5地点で水1リットル当たり0.5ミリグラム未満になったと発表した。これまで2地点で同数値を示したことはあったが、5地点での観測は1979年の調査開始以降初めて。湖底にほぼ酸素がない状態といい、湖底に住むイサザやヨコエビの死骸が確認された。
>底層DOの調査は琵琶湖北湖の「第一湖盆」の水深90メートルで実施している。10月6日の調査でも2地点で0.5ミリグラム未満を計測した。2回連続で同数値を計測するのも初めてで、県琵琶湖保全再生課は「ほぼ酸素がない状態が広がっており、これまでと状況が異なる」と懸念を示した。
>また、9月30日の調査では水深80メートルの地点でも初めて貧酸素状態の目安となる1リットル当たり2ミリグラムを下回った。同課は原因として、琵琶湖の表層の水と下層の水が完全に混ざり合う「全層循環」が2年連続で起こらなかったことなどを挙げる。
>底層DOの低下が続くと、湖底の泥に混ざっているマンガンや窒素、リンなどが溶け出して琵琶湖の水質悪化が進む恐れもある。同課は「富栄養化を心配している。関係機関と連携して引き続き琵琶湖の監視に努める」としている。

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