沖縄のホテル労働者がコロナ禍で労働組合結成【赤旗】


沖縄の観光労働者 立つ
ホテル清掃・運転手ら労組結成【赤旗】

赤旗 2021年1月4日(月)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2021-01-04/2021010401_02_1.html

>沖縄のホテルで清掃やベッドメイクなどに従事する請負会社の労働者が、コロナ禍で労働組合をつくって要求を次々と実現させ、注目を集めています。非正規雇用労働者が黙っていないで声をあげ動かしたもので、労働組合の存在意義と力を改めて示しています。
>こう語るのは、男性(42)=副支部長。ホテルの客室清掃などの委託会社で従業員送迎車の運転をしています。コロナ感染拡大でホテルが休業しても休業手当が支払われず、相談先を探し回るなかで沖縄県労連を見つけ連絡しました。
>沖縄では外国資本のホテルが相次いで開業し、委託会社で働く労働者が増えています。多くはパート勤務で賃金も安く労働条件も良くありません。コロナで真っ先にしわ寄せを受けたのが、こうした非正規雇用労働者でした。
>休業手当の不払いにとどまらず、勝手に退職扱いにされ解雇される人も。組合員のひとりは「会社は有給休暇も使わせてくれない。『仕事はない。失業給付をもらえ』と言ってきたのに、離職手続きもきちんとやらない」と言います。会社が雇用保険に未加入のため、失業給付を受けられない人も相次ぎました。
>7カ所のホテルから25人が加入しました。うまんちゅユニオンの嶺間信一書記長(沖縄県労連事務局長)は「大会の様子を見にきた労働者もいて、予想以上に集まりました」と言います。再開したホテルに戻った組合員が職場で仲間に声をかけ、50人を超える支部へと広がりました。
>コロナ禍で結成したうまんちゅユニオン沖縄うりずん支部は、さっそく東京に本社を置くC―TECなど2社と団体交渉。退職・解雇の撤回、雇用保険加入、年次有給休暇の付与など大きな成果を勝ち取りました。「朝のミーティングで会社から休憩時間をとるよう説明があった」など職場改善に喜ぶ声も出ました。
>休業手当については、会社側は当初「シフトを組んでいないので休業ではない。休業手当を支払う義務はない」と拒否していましたが、組合側は「労働者の判断で休んだのではない。会社が命じた休業だ」と反論。労働基準監督署に申告し、労基署が是正指導しました。労働関係書類保管義務違反で是正勧告も出ました。
>嶺間さんは、「『コロナだからしょうがない』という空気であきらめず、みんなの『こんなのおかしい』『何とかしたい』という思いを大切にしたことが、前進をつくりだしました」と話します。
>支部書記長は、「低賃金に対して過大な業務であり、引き上げが必要です。コロナ禍で立ち上がった労働組合ですが、賃金や36協定による残業規制など労働者が安心して働き続けられる観光産業にしていきたい」と話しています。

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