首都圏埼玉神奈川の病院が戦場状態【東京新聞】


>「野戦病院のよう」 313人感染、国内最大規模のクラスター 戸田中央総合病院で何が起きているのか<新型コロナ>:

東京新聞Web >2021年01月18日 23時37分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/80628

>埼玉県戸田市の戸田中央総合病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が、国内最大規模に拡大している。感染者数は最初の感染確認から2カ月あまりたった18日で313人。地域医療の中核を担う病院の大規

>県によると、18日時点の同病院の感染者数は、医療従事者ら職員165人と患者148人。このうち患者31人が死亡した。16ある病棟のうち12病棟で感染者が確認された。

>同本部はゾーニングに応じた防護服の着脱や、医師や看護師以外にも、患者に触れる機会の多い検査技師やリハビリテーションの職員にも防護服着用を指導するなど、同病院の感染管理体制を強化。昨年12月31日には1日の新規感染者が29人に上ったが、今月10日以降はゼロ~4人で推移している。
>県の担当者は、感染経路は調査中とした上で「職員と患者の接触の度合いが濃かったことが関係していると考えられる。対策に努めていたと思うが、不十分だった」と指摘。この間の県の対応については「病院には感染管理の専門家がいた。(県として)『こうすれば良かった』ということがあったとは考えていない」としている。
>クラスターの発生で同病院は現在、新規入院患者や外来の新規患者の受け入れを停止し、救急外来の受け入れも見合わせている。
>この影響で、コロナ以外の患者が川口市や蕨市など近隣自治体の病院に救急搬送されるケースが増加。戸田市消防本部によると、搬送先の6割が戸田中央総合病院だったが、市外への搬送で119番から病院に到着するまでの時間も10分ほど延びている。
>また、コロナ重症者用病床を開設予定だった近隣自治体の病院も、救急搬送に対応することになり、県のコロナ病床確保計画にも遅れが出ているという。

>戸田中央総合病院の関係者は本紙の取材に、昨年末から職員の感染が急増し、残された人手で入院患者の対応に追われているとして「まさに野戦病院のような状態だ」と証言。「職員たちは常に感染の恐怖を感じながら働いている」と危機感を表す。
>職員の感染は165人に上り、全職員の約1割に当たる。
関係者は「少しずつ復職し始めたが、一時はすれ違う人がいないほど職員が減った。循環器疾患を専門としない医師らも、交代でコロナ患者の処置に当たっている」と明かす。



><新型コロナ>病床数の見通し甘かった神奈川県…1939床のはずが現状1078床 受け入れ限界:東京新聞Web

東京 >2021年01月21日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/81063

>新型コロナウイルス感染患者の受け入れ可能な数を示す「最大確保病床」数について、神奈川県が現在発表している1939床から大幅に減らす方向で見直すことが分かった。感染拡大で入院患者が増加していたが、この病床数を確保できず、実態を反映させることになった。

>最大確保病床の数は、感染拡大のピーク時に患者を収容できるベッド数。1939床は昨年4月の時点で、各医療機関が「確保可能」とした病床数を足した計画上のものだ。県内の入院者数は19日時点で961人。最大確保病床数を基にした病床使用率は5割未満となっており、県の実情を表していない。
>重症者用の最大確保病床も200床の確保は難しく、現在は117床だという。

>最大確保病床数の見直しについて、県の担当者は「第1波が収束後に、コロナ対応のベッド数を減らした病院もある。他の救急医療も守らなければならず、現実的な修正を加えることにした」と説明している。
>県病院協会の担当者は「春先は新卒の医師、看護師の加入もあり、医療スタッフが最も多い。その後スタッフがやめたり、冬場には心筋梗塞や脳卒中などの救急患者が多くなったりし、受け入れ可能な病床は少なくなっている」と明かす。
>現在、コロナ患者がすぐに入院できる「即応病床」数は1078床。県は各医療機関への聞き取りを基に、新たな最大確保病床数を公表する。

>神奈川県で病床が不足する中、東海大医学部付属病院(同県伊勢原市)は、コロナ患者の専用病棟を設け、重症者用を2床、中等症用を5床増やした。それでも、同病院の高度救命救急センター所長で、コロナ対策を担う守田誠司医師(46)は「今の感染拡大が続けば、すぐに不足する」と危機感を訴える。
>20床の重症者用病床はほぼ埋まり、中等症用病床は用意した10床を超えて受け入れざるを得ない状態が続いていた。
>手術を終えた患者が術後療養のために入る病棟を空け、コロナ患者の病床をまとめ、さらに病床を増設した。医師や看護師らの移動や防護服の着替えなどの負担軽減にも配慮した。
>以前は横浜市や川崎市から搬送されるコロナ患者が多数を占めたが、最近は同病院のある県中西部でも患者が増えている。

>医師や看護師らの疲労も増している。「ゴールが決まっていれば、モチベーションは保てるが、ゴールが見えない。皆、『自分の代わりはいない』という使命感で動いている」


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