沖縄電力→新電力の切り替え1万件超 参入増で「スイッチング」加速
2019年6月18日 10:47
>離島県のため、県外の電力系統とつながっていない沖縄では、安定的な電力確保が課題となり、18年4月末時点ではスイッチング件数は約100件と低迷していた。だが、同年4月に沖電が電力の卸販売を始めたことによって新電力が本島内で一定の電力を調達することが可能となった。これに伴う新電力の参入増などで、切り替えの件数を大きく押し上げた
沖縄の送電網は県外と繋がってないだけで無く、沖縄本島以外の離島(久米島や宮古八重山など)は殆どが本島と送電線が繋がっておらず、「新電力」も結局沖縄本島で発電して本島内に送電、という選択肢しかない点が、他県とは大きく異なる事情です。
記事中では、沖電の卸電力に頼っていない沖縄ガスニューパワーの事も紹介されていますが、それ以外の「新電力」は結局は沖電頼みということですね。
沖電は停止中も含めて一切原発を持たない、殆どが火力の電力会社なので、発電量の調整がしやすく、新電力への卸売りにも対応できた、という事情もあるかと思います。
沖電からの卸売りに依存するなら、大きな費用のかかる発電所建設を無しにして、蓄電に特化したモデルも考えられるのですが。沖縄県内ではそういうやり方をしている新電力も実際の所あるかもしれませんね。