発光効率と大気安定性が高い、有害元素フリーの新規青色発光体を実現【日本の研究.com】


【プレスリリース】発光効率と大気安定性が高い、有害元素フリーの新規青色発光体を実現 | 日本の研究.com
https://research-er.jp/articles/view/92120

>東京工業大学 プレスリリース 【要点】発光効率95%の青色発光体を開発。大気中で高い安定性があり、鉛やカドミウムなど有害元素を含まない。室温で溶液から合成可能で、フレキシブルディスプレイなどへの応用を期待。
> ディスプレイなどに使われているLEDバックライトは、青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせることで白色光を作り出している。一般的には発光効率(PLQY)がその指標となっている。
> 高いPLQYを有する材料としては近年、量子ドット(QD)などが注目されているが、発光波長が量子サイズ効果に起因するため、粒径の均一性が保証されないといけない。
> 近年では、QDの代替材料としてペロブスカイト型ハロゲン化物が注目されている。しかしながら、QDと同様に、有害元素である鉛(Pb)を含むことが問題となっている。このような背景から、当研究チームは以前から、有害元素フリーの新規発光材料の探索を進めており、2018年には、90%以上の非常に高いPLQYを有するハロゲン系青色発光体Cs3Cu2I5を初めて報告した。

 太陽光パネルでもスマホに入ってるCPUでも、有害元素が含まれていることが時々揶揄されます。単体としての量は微量なのですが、産廃として集積されたり海洋流出して生物中に連鎖蓄積されたりしていくと、だんだん放置できないレベルに達するので、減らしていくことに越したことはありません。
 そういう問題に資する研究の一つが、この研究発表だと言えます。


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