沖縄2区照屋氏後継、社民公認で立候補、県連は立憲民主と合流【沖縄タイムス】【琉球新報】

衆院2区 新垣邦男氏が立候補を正式表明 照屋議員の後継
沖縄タイムス 2020年12月24日
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/683387

>前北中城村長の新垣邦男氏(64)は23日、北中城村内で会見し、次期衆院選で沖縄2区から立候補すると正式に表明した。照屋寛徳衆院議員(75)の後継として社民党公認で出馬する。新垣氏は政府に名護市辺野古の新基地建設断念などを求めた「建白書」の理念実現を前面に掲げ、照屋氏の議席引き継ぎに意欲を示した。

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衆院選沖縄2区に新垣邦男氏が出馬表明 辺野古移設の断念訴え

琉球新報 12/24(木) 5:44

https://news.yahoo.co.jp/articles/a8ba24ad8886b2f51b3c9be34fb9573abb978715

>来年に実施される次期衆院選に向け、前北中城村長の新垣邦男氏(64)は23日、同村の総合社会福祉センターで記者会見を開き、社民党の照屋寛徳衆院議員(75)の後継者として沖縄2区から出馬することを正式に表明した。新垣氏は玉城デニー知事を支える「オール沖縄」の立候補予定者として、オスプレイの配備撤回と米軍普天間飛行場の県内移設断念を求めた建白書の実現を訴えた。
>会見で新垣氏は「2区は普天間飛行場や嘉手納基地を抱え、基地問題が多発する地域だ。その地域を寛徳先生が6期17年守り抜いてきた。2区は沖縄の将来が懸かっている大事な選挙区だ」と主張した。衆院選の争点については、新型コロナウイルス対策や沖縄振興、辺野古新基地建設の是非などを挙げた。
>会見には、新垣氏の後援会会長に就任した照屋衆院議員や社民県連委員長の照屋大河県議ら県政与党の県議、沖縄2区内の町村長らが出席した。照屋寛徳氏は「自民党の金権政治にこりごりだ。私たちウチナーンチュは明治以来、不条理な犠牲を強いられてきた。コロナ禍の厳しい中、なんとしても選挙戦を勝ち抜かなければならない」と訴えた。

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[解説]新垣氏が出馬表明 「社民公認」にこだわった理由

沖縄タイムス 2020年12月24日
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/683388

>前北中城村長の新垣邦男氏が次期衆院選で社民公認で立候補すると発表した。立憲民主との合流により党組織の先行きが見通せない社民での立候補は、比例代表での復活当選の道を事実上閉ざすものと言える。

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社民、2幹部の離党を承認 照屋氏は残留、所属議員2人に
琉球新報 2020年12月24日 12:20
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1246786.html

 社民党は24日午前、国会内で常任幹事会を開き、立憲民主党への合流を表明した吉田忠智幹事長と吉川元・副党首の離党を承認した。福島瑞穂党首は、離党するとみられていた照屋寛徳衆院議員について「党に残る」と明言した。社民所属国会議員は福島、照屋両氏の2人になる。

 福島氏は常任幹事会で「党が大変な状況だが、新生社民党として頑張っていく」と述べ、党勢の立て直しを急ぐ考えを強調した。照屋氏は次期衆院選に出馬しない意向を示している。

 常任幹事会では、同党元衆院議員の服部良一氏を新たな幹事長兼選対委員長に充てる人事を決定した。


改めて沖縄並びに沖縄2区の事情をまとめておく

・沖縄県議会は長らく社民党系会派が第2党で県政与党最大会派を占めている。
・沖縄の自治労は社民県連と同じビルに同居している程の社民支持。無論、自治労中央は立民支持で合流賛成派。

・沖縄社会大衆党(社大党)という強固な地盤を持つ地域政党が有り、非自民・反自民勢力を長年まとめてきた。
・沖縄の社民党は沖縄復帰時に社大党から分かれた主流派グループで、分裂後も友党関係にある。
・社大党は政策的には比較的旧民主党に近く社民党の方が左寄りだが、反自民意識は共産党以上に強い。
・↑この為「オール沖縄」の翁長前知事が当選した際には、元自民の翁長氏を推すことに反発する社大党関係者も多かった。
・↑のような事情から、自民党から分かれた翁長派は共産党と比較的仲が良い。
・↑ということもあって近年共産党の伸長が著しく、前回県議選では公認ベースで社民党を抜いた。

・「オール沖縄」は国政選挙は暗黙の了解で
「衆院1区:共産、衆院2区:社民、衆院3区:自由、衆院4区:翁長派、参院:社大または社大系」
 という棲み分けをしていて、旧民主の入る余地は無かった。
・かつての民主党は沖縄では弱く、最終的に県連が壊滅するに至る程だった。
・立憲民主党も前回県議選では那覇市以外で候補者を立てることすらできなかった。(那覇の候補は当選)
・立憲民主党が社大党の県議を引き抜いて沖縄4区で立てようと画策する事件があって、一時オール沖縄から追い出されそうになった。

・自由党が国民民主党に合流しさらに立憲民主党に合流したことで、現在は沖縄3区の屋良朝博氏が立民所属の衆院議員になっている。
・↑この為、社民が立民に合流して2区も立民という事になると、立民が2人立てることになってしまう。

・共産党と社民党は仲が悪いわけでは無く、社民党の照屋氏がいる沖縄2区では共産党は10年以上候補者を立てていない。
・沖縄2区は浦添市・宜野湾市・西原町・中城村・北中城村からなる。
・↑宜野湾市と北中城村は社民地盤だが、西原町と中城村は社大地盤。
・↑↑但し宜野湾市の自治労は元々社民とは別に伊波洋一氏(元宜野湾市長、現参院議員)を支援している。
・↑↑↑浦添市はかつては保守地盤だったが近年共産党が急速に勢力を伸ばしている。
・↑次の浦添市長選で、社民・社大は共産党の若手市議の擁立を決めている。
・次の衆院選で野党統一で出る新垣氏は、北中城村の元村長。

 社民県連と沖縄2区候補の対応の分かれの背景には、こういった事情があるわけですね。


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