現状リチウム電池を超える次世代高容量リチウム電池の充電過程を初めて原子レベルで解明～電池の劣化機構の解明と長寿命へ向けた展開へ～
＞電池の性能や寿命を支配するリチウムイオンの脱離充電は、正極材料での酸素放出による格子膨張およびナノ界面に導入された原子配列の乱れである転位注により進行することが明らかになりました。
＞リチウムイオンが脱離した領域では、正極中の酸素が分解して放出されること、酸素放出に伴い充電された領域のみが格子膨張を示すこと、金属元素であるがリチウムイオンと原子レベルで混合することが明らかになりました。このように、充電によって形成される特異な原子構造はサイクル特性の急激な劣化に関係していることが見出されました。
＞この界面領域には、酸素放出に伴う格子の膨張を補償するために、原子レベルの欠陥である転位の形成が観察されました。形成されたナノ界面の移動により進行するため、酸素放出および転位の運動が協調する特異な過程であることが初めて明らかになりました。
＞充放電に伴う酸化還元反応を担っているの一部を酸素との結合性が高いやなどの遷移金属に置換することにより、酸素放出や付随する局所構造変化を最小限に抑え、高性能な正極材料の開発が期待できます。
バッテリーの劣化は酸化した金属から酸素が抜けてしまうのが原因、ということなんでしょうかね？ 簡単に言うと。
